2026.11.04
従業員が離職することなく力を発揮できるように…岡山市の企業がAIによる適性分析ツールを開発【岡山】
業務のミスマッチを防ぎ人材育成や離職防止に一役買います。個人の適性を人工知能AIが分析するシステムを岡山市の企業が開発しました。どんなシステムなのか取材しました。
◆「違う環境だと力を発揮できていたのでは…」開発企業社長で臨床心理士の男性の経験から生まれた
(T3A 戸川竜二社長)
「ワーキングメモリー(作業記憶)とスピードが高い思考力に追いついていない。考えたことに対して同時に処理したり、リアルタイムで素早く回答することが苦手な人」
企業の人材採用や育成向けに開発された適性分析ツール「IIPAS(いいパス)」。メンタルヘルス支援を手がける「T3A」の社長で臨床心理士の戸川竜志さんが、岡山市のIT企業、システムタイズと連携して作成しました。
(T3A 戸川竜志社長)
「違う環境や違う場所だと力を発揮できていたのではという人がボロボロになってから出会う経験をたくさんしてきた中で、その人に応じた環境づくりが大事だと考えるようになった」
T3A 戸川竜志社長
◆全国の高校・大学卒の新入社員のうち3人に1人が3年以内に「離職」
厚生労働省によりますと2023年3月に高校・大学を卒業して就職した全国の新入社員の3年以内の離職率は、高校卒業者が36.9%で、大学卒業者者が31.2%。3人に1人が3年以内に会社を辞めているのが現状です。
「IIPAS」の画面表示例
◆AIが表現力や情報処理の速さを分析 業務での「課題や対策」も提案
(大黒友香記者)
「すでにHPで体験版が公開されていて、私もやってみます」
ツールは言葉の意味や図形問題といった、課題に答えることで、AIが表現力や情報処理の速さを分析。業務での課題や対策も提案します。
(T3A 戸川竜志社長)
「色々な要素できちんと説明できるのはさすが。説明の最後につまり…と一言足すことが工夫になるかも」
「IIPAS」体験版での表示例
◆最大の特長は臨床心理士の専門的知見を生かした「高精度な分析」
体験版は5分程度ですが、実際の測定は約20分。最大の特長は臨床心理士の専門的な知見を生かした高精度な分析だと言います。
(T3A 戸川竜志社長)
「(既存の検査は対面で)数時間検査して、分析に数時間かけてと非常に時間がかかる。“本物”(高精度の検査)を広めるためには専門家が足りない。専門家を代替する役割としてAIが役立つ」
T3A 戸川竜志社長
◆岡山産のシステムを「まずは岡山を中心に広めたい」
(システムタイズ 根木克己社長)
「向いた仕事にちゃんと就けることに利用したい。メード・イン・岡山で作っているのでまずは岡山を中心に広めたい」
従業員一人一人に合った業務の提案に加え、採用時のミスマッチ防止にも役立つという「IIPAS」。今後1年間で30社との契約を目指しているということです。
システムタイズ 根木克己社長
