現職の議員が恐喝未遂の罪で逮捕・起訴された倉敷市議会で、９月２９日、議員に対する辞職勧告決議案が出され、賛成多数で可決しました。

（倉敷市議会　中島光浩議長）
「賛成の方の起立を求めます」「起立多数、よって本案は原案の通り決定しました」

倉敷市議会議員の塩津学被告は、２０１９年に倉敷市内で行われた音楽イベントを巡り、暴力団対策の報酬名目で主催者の男性から３００万円を脅し取ろうとした恐喝未遂の罪に問われています。

２９日に開かれた９月定例議会の本会議で、「これ以上議員の立場にあり続けることは、市民感情からも許されない」として、塩津被告に対し辞職勧告決議案が出され、賛成多数で可決されました。

またこの問題を受け、議員が逮捕などされた時には、その議員への報酬や政務活動費などの支給を停止する条例改正案も可決されました。

（辞職勧告決議案を提出した藤井昭佐議員）
「このことが全国的にも報道され、倉敷市議会の信頼を失墜したということの判断のもとできょうの発議に至った」

（倉敷市議会　中島光浩議長）
「本当に真摯な姿勢、議員としての説明責任を果たしてもらいたいというのが議会としての総意」

辞職勧告決議に法的拘束力はありませんが、市議会では、捜査の状況を見ながら議員政治倫理特別委員会で塩津被告本人に対し事情を聞くことにしています。