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2023.12.27

ハンセン病療養所「解剖録」をどう保存?衆院議員らが意見交換【岡山・瀬戸内市】

差別や偏見などハンセン病問題の解消につなげようと、入所者の遺族などが12月27日、問題に取り組む国会議員などを連れて瀬戸内市の療養所を訪れ、2022年、園で一般公開された入所者の解剖録について話を聞きました。

国立ハンセン病療養所「長島愛生園」を訪れたのは、入所者の遺族で医学者の木村真三さんとハンセン病問題に取り組む、阿部知子衆議院議員など14人です。

園では、2021年に入所者1834人分の解剖録の存在が明らかになり、木村さんの開示請求を受け、解剖録が2022年、全国で初めて一般公開されました。

解剖録などの資料の今後の保存方法は決まっておらず、一行は入所者と面談したり解剖録の公開に至った経緯などを聞きとり、貴重な資料の保存方法について意見を交わしました。

(阿部知子衆議院議員)
「残して検証する仕組みをしっかりして(入所者の)人生の大事な一コマとして語り継ぎ、次の世代に学んでほしい」

(入所者遺族 木村真三さん)
「解剖録を通して人権の学びを続けていきたい、進むきっかけとなった今回の試み(一般公開)は非常に良かった」

一行は、このあと瀬戸内市の邑久光明園を訪問し、園に残る1123人分の解剖録についても話を聞きました。