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岡山放送

2023.03.17

園での生活、家族との別れ…入所者の人生を描く「なかおしんじ物語」 ハンセン病療養所の理解に【岡山】

ハンセン病の差別や偏見の解消に役立てようと、瀬戸内市の国立ハンセン病療養所が新しい教材を作りました。若い教員や子供たちの人権学習に役立てられます。

完成したのは、ハンセン病療養所、長島愛生園の入所者の1人、中尾伸治さんの人生を描いた、「なかおしんじ物語」です。園内では子供たちが畑仕事をしていたことや、仲の良かった兄からふるさとに戻らないよう告げられた家族の別れの話などが紹介されています。

愛生園にある歴史館の学芸員、木下浩さんが、学校教育の中で使ってほしいと企画しました。岡山市の教育委員会を訪れ経緯を説明をしながら、教材に加えてほしいと訴えました。

(長島愛生園歴史館 木下浩学芸員)
「岡山県にハンセン療養所があるが、岡山県でもなかなか学校現場にハンセン病、人権侵害や差別のことが分かってもらえない」

7ページの教材には、木下さんの書いた文章に、岡山県奈義町の漫画家、あさののいさんのイラストがそえられています。

ハンセン病の差別解消に向けて語り部を続けてきた中尾さんも88才、入所者の高齢化も進んでいます。

若い教員にもハンセン病の歴史を伝えてほしいと、教員用の資料も加えられました。

(長島愛生園歴史館 木下浩学芸員)
「特に子供たち、若い世代の子供たちに知ってもらうことが大事、知れば興味関心を持って、自分の中でハンセン病・感染症について興味が広がる」

構想から約半年。完成した教材は、誰でも使うことができます。愛生園では、県内の多くの学校で授業に使ってもらいたいとしています。