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2025.05.12

【岡山県高校総体】全国選抜覇者・脇野(岡山工業)と村瀬(水島工業)が自転車トラック競技で貫録の走り

高校生スポーツの話題です。岡山県高校総体が開幕し、5月10日に玉野市で行われた自転車トラック競技では、全国トップレベルの選手が活躍を見せました。

玉野競輪場で10日まで2日間にわたって行われた岡山県高校総体の自転車トラック。注目は岡山工業3年の脇野凌功(りく・17)です。脇野は3月の全国高校選抜、4キロ速度競走で高校日本記録を樹立し優勝しています。

「パーン」
12人が出場した4キロ速度競走の決勝。400メートルのトラックを10周する種目です。赤のユニホームに白のヘルメットの脇野は1周目で先頭につけます。

この種目には「先頭責任」というルールがあり、ホームとバックのラインを最低でも1回ずつ、先頭で通過しなければなりません。脇野は序盤で先頭責任を完了させ、その後は、後ろの位置でラストスパートに備える作戦に。

(ラスト1周を知らせる鐘)「カラン♪カラン♪」

選抜で優勝し、プレッシャーもあったという脇野。2位からラストスパートで追い抜いて先頭に立ち、4分58秒68でフィニッシュ、見事、優勝しました。

(岡山工業3年 脇野凌功選手)
「脚も回って良い感じに最後、もがけたので、良かったです。(Q:インターハイに向けて)個人・団体も優勝して、まだ総合で1位取ったことないので、いけるメンバーがそろっているみんなで頑張って総合も取って3冠したいです」

もう一人の注目は水島工業2年の村瀬琶音(はおと・16)。自転車ロードで全国優勝の経験があり、2025年、トラックに転向後、3月の全国高校選抜ではケイリンで優勝しました。

「パーン」
6人が出場したケイリンの決勝。400メートルトラックを4周する種目です。水色のユニホームに黒のヘルメットの村瀬。10日は風が強かったため先行逃げ切りではなく、最後に追い抜くプランを選択したといいます。

じわじわと先頭に迫る村瀬。最後まで勝負の行方が分からない白熱した展開となりますが。差し切った村瀬がラスト半周の上がりタイム11秒80で優勝し、強さを示しました。

(水島工業2年 村瀬琶音選手)
「全国選抜で優勝したので、絶対に負けられない気持ちで挑みました。(全国には)強い人がたくさんいるんですけど、負けないように頑張ります」

自転車トラックでは、夏の中国インターハイへの出場権を懸けて6月6日から、鳥取県で中国大会が開かれます。