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「生き残ったからには意味がある」東日本大震災で被災し13年…移住地・岡山で力強く生きる【岡山】

2024.03.11

「生き残ったからには意味がある」東日本大震災で被災し13年…移住地・岡山で力強く生きる【岡山】

東日本大震災をきっかけに、被災地から岡山県に避難している人は現在816人います。13年経った今もあの時の記憶を胸に、遠い岡山の地で力強く生きています。

3月10日に岡山市で開かれたのは、岡山に移住した避難者を対象にした交流会です。ボードゲームなどを楽しみながら、ざっくばらんに近況を報告しました。

この春、小学生になる息子と参加していたのは高木俊治さん。東京出身で、脱サラして福島で就農しようと、現地に引っ越したのが13年前の3月11日でした。

(高木俊治さん)
「(地震は)山が噴火したのかという勢いだった。古い納屋は目の前でどんどん崩れていく。屋根から雪が落ちてきて、車がつぶれるのではと思った」

原発事故により、生活ができなくなった福島。原発から離れた場所を探し、2014年に倉敷市に移住しました。岡山で息子も生まれ、今はメロン農家として生計を立てています。

(高木俊治さん)
「生き残ったからには意味がある。生かされている。何とか生き残っているから進んでいくしかない」

交流会を開いたのは民間団体の「ほっと岡山」。被災者支援を目的に2014年に発足しました。今は東日本大震災の被災者だけでなく、2024年1月に発生した能登半島地震でも支援活動を行っています。

(ほっと岡山 はっとりいくよ代表理事)
「遠隔でできる相談対応を少し始めている。ちゃんとつないで、避難もとで新しい暮らしがリスタートしてほしい」

東日本大震災は、多くの人生を変えました。そして、そこには逆境に立ち向かおうとする人の強さも存在しています。