OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2024.01.29

能登の被災地では「解熱剤はすぐに無くなる。手洗いもできない…」AMDAが現地支援活動を報告【岡山】

能登半島地震発生の翌日から被災者の支援を続ける岡山市の国際医療ボランティア団体、AMDAが1月29日に会見し、現地での活動を報告しました。

(AMDA 佐藤拓史理事長)
「解熱剤は持っていっていたものがすぐに無くなった。約500錠が1日で無くなるくらい(感染症が)多かった」

活動を報告したのは、医師でAMDAの佐藤拓史理事長と調整員の大西彰さんです。AMDAは、能登半島地震発生の翌日から8回に分けて、医師や看護師など38人を派遣していて、1月29日現在も10人が避難所となっている石川県輪島市の輪島中学校を拠点に活動を続けています。

(AMDA 佐藤拓史理事長)
「普通にトイレはできない。黒のビニール袋の中にしてトイレも流せないが、手洗いできないことがかなり感染症対策に苦労する。どう対応したかというと、アルコールを3プッシュして20秒しっかり(消毒する)。それでも流せないので大変」

学校の保健室を仮設の診療所としたほか、全ての避難者を対象に巡回診療を行うなど、28日までに679件、診察したといいます。1月23日からは避難者にストレッチ運動を呼びかけ、体を動かす機会をつくっています。

(AMDA 佐藤拓史理事長)
「1年2年経ってから(災害)関連死もある。できるだけ防ぐためには避難所でのストレスを軽減する」

AMDAは、1月31日に第9陣を派遣するとしています。