待ち合わせスポットとして長年親しまれてきたＪＲ岡山駅前の噴水。実は今、岡山市が路面電車の乗り入れ事業に伴い売りに出しています。最低価格は８万２０００円。買い手は現れるのでしょうか？

（戸田奈沙　記者）
「買い手を募集しているのがこちらの噴水。高さ約５メートルで駅前で存在感を放っています」

１月から岡山市が売りに出している噴水「ふれあいの泉」。１９７５年に設置したものでノズルは５３１本、毎年３月から１１月まで稼働しています。

（岡山市交通政策課　金川伸也課長）
「噴水が設置されて５０年近く経ち老朽化が進んでいる。年間の維持管理費が約６００万円かかっていて、路面電車の乗り入れ事業をきっかけに撤去することになった」

最低売却価格は…８万２０００円。主な素材であるステンレスの買取価格だといいますが…

（街の人は…）
「これ買えるんですか？８万２０００円で？本当に？」

希望者は市に申請書などを提出し利用方法や熱意など８つの評価基準で審査されます。

約半世紀前、山陽新幹線の岡山開業に伴う博覧会を記念して作られた噴水は長年、待ち合わせ場所として親しまれてきました。

（街の人は…）
「（Ｑ誰と待ち合わせした？）やっぱり好きな人。変わってほしくない景色。思い出も一緒にある」「結構嫌だ。岡山駅のシンボルなので無くなるとどこで待ち合わせすればいいか」
「気分転換に来ることが多い。ザ・岡山という感じなので無くなると岡山も変わるのかな」

多くの人の心に刻まれる岡山のシンボル。応募は２月９日までで、撤去や運搬などにかかる費用は購入者の負担となります。