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2024.01.19

全国初 小豆島農村歌舞伎が「有形」「無形」両方で国の重要民俗文化財に指定【香川・土庄町、小豆島町】

香川県の小豆島に江戸時代から伝わる小豆島農村歌舞伎が、国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。歌舞伎の舞台は、すでに重要有形民俗文化財に指定されていて、有形、無形の両方で指定されるのは、全国でも初めてということです。

国の重要無形民俗文化財に指定される小豆島農村歌舞伎は、江戸時代から島民によって演じ継がれてきました。かつては多くの地区で行われていましたが、現在は、香川県土庄町の肥土山地区と小豆島町の中山地区の2カ所だけとなっています。

指定の理由として文化庁は、「伝承内容には上方歌舞伎の演技や演出の影響がうかがえるなど地域的特色が顕著で、西日本における農村歌舞伎の展開や変遷の過程を示していて重要」としています。

(肥土山農村歌舞伎保存会 佐々木育夫会長)
「これからはこれを励みに、なお一層精進して多くの人に楽しんでもらえる歌舞伎をつくっていきたい」

小豆島農村歌舞伎を巡っては、2つの地区の歌舞伎の「舞台」が、すでに国の重要有形民俗文化財に指定されていて、有形、無形の両方で指定されるのは、全国でも初めてということです。今回の指定により、香川県内の国指定文化財の件数は、182件となります。