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国立ハンセン病療養所の解剖録 医学者による本格的な検証始まる【岡山・瀬戸内市】

2023.09.14

国立ハンセン病療養所の解剖録 医学者による本格的な検証始まる【岡山・瀬戸内市】

瀬戸内市の国立ハンセン病療養所長島愛生園で見つかった入所者の解剖録について医学者による本格的な検証が9月14日から始まりました。

解剖録の検証を行うのは、獨協医科大学の准教授で長島愛生園の入所者遺族木村真三さんらの研究グループです。

研究グループは長島愛生園に残る1834人分の解剖録について、隔離政策などの時代背景や、解剖の実態をハンセン病の治療の変遷に照らし合わせながら、研究し、解剖が本当に必要だったかなどを医学的に検証します。

14日に愛生園を訪れた木村さんは、解剖を進めた病理学者で、初代園長の光田健輔の論文など資料の提供を受けたほか、今後、検証に必要な解剖録の情報について打ち合わせをしました。

(獨協医科大学 木村真三准教授)
「たくさんの人が解剖されてきた、これが無意味だったのか、有益だったのかそこの部分も含めてやっていかないとそういったことを見極めるための検証作業」

木村さんの大伯父は愛生園で亡くなったあと解剖されていて、木村さんは、全国で初めて解剖録の開示を求めました。検証は約3年かけて行われ、結果がまとめられるということです。