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2023.07.16

初盆の故人供養 紙に包んだ”さい銭を投げる”瀬戸内市の珍しい伝統行事「投げ銭供養」【岡山】

法要中に紙に包んださい銭を投げ、先祖の霊を慰める珍しい伝統行事「投げ銭供養」が7月16日、瀬戸内市の寺で行われました。

瀬戸内市邑久町の寺、庄田山朝日寺に伝わる「投げ銭供養」は江戸時代から伝わるとされ、市の重要無形民俗文化財に指定されています。コロナ禍で4年ぶりに通常の形で行われ、約200人が集まりました。

僧侶が初盆を迎える故人の名前を読み上げると…

家族らが一斉に紙で包んださい銭を僧侶の周りに投げ入れます。投げ銭供養は、寺に納めたさい銭の額がわからないようにするため始まったともいわれ、今回は過去2年分の90人の名前が読み上げられました。

(参列者は…)
「いい法要だった。しっかり投げられて良かった」
「両手にいっぱいつかんでしっかり投げた。面倒みてもらった兄さんにありがとう(の気持ちを込めて投げた)」

(庄田山朝日寺 若松紗香さん)
「皆さん一つ一つ(さい銭を)気持ちを込めて作ってこられたと思う。それを投げてもらって、新仏の供養になったと思う」

投げ銭供養は、毎年、海の日前後の休日に行われています。