2023.04.06
逆境を力に変えて…中学生で被災した倉敷市真備町のスイマーが強豪大学へ進学【ふるさと明日へ 岡山】
シリーズでお伝えしている「ふるさと明日へ」。逆境を力に変えて成長し続けてきた倉敷市真備町の競泳選手が、2023年春、大学進学を機に地元から旅立ちました。5年間の成長と、次の目標に向かって歩み出す姿を追いました。
(三宅琉暉さん)
「 自分の夢でもあって家族の夢でもあるオリンピック出場をずっと目標にやってきた。大学で県外に出てその夢に挑戦する。夢を達成できるように頑張りたい」 2023年3月、高校を卒業した倉敷市真備町の三宅琉暉(るき)さん(18)。競泳、100メートル自由形の岡山県高校記録保持者で、2022年、自身初の全国タイトルを手にした選手です。
2018年の西日本豪雨で、町の約4分の1が浸水した倉敷市真備町。当時中学2年生だった三宅さんも被災し、自宅は1階の天井付近まで水に浸かりました。
(三宅琉暉さん)
「見た時は涙が出そうだった。今まで住んでいた家だったので」 それでも被災の翌日から練習を再開。1週間後に開かれた全国大会の岡山県予選にも出場し、3年生の選手らを破って初優勝を飾りました。
(三宅琉暉さん)
「みんなに元気を与えられるよう、頑張って泳いだ」
「真備町を元気にしたい」その一心で泳ぎ続けてきた三宅さんですが、高校に入ってからはうまくいかない時もありました。
(三宅琉暉さん)
「新型コロナの時は あまり練習に集中できていなくて、目標を見失っていた」
そんな時は、真備町の人たちから力をもらいました。ケーキ店では…
(三宅琉暉さん)
「真備シュー3つとチーズケーキ1つと、シャインマスカットのショートケーキ1つ」 (ウォールウォーレン 佐藤尚子さん)
「町全体が暗い時期があったので、頑張ってくれる子がいるのは みんなにとって励みになるし、明るい話題なのでうれしい」
(三宅琉暉さん)
「 いろんな人に応援してもらうのは、自分の中で励みになるし、力にもなるので とても感謝している」
地元からの支えを力に、ますます練習に打ち込んだ三宅さん。高校最後のインターハイで8位入賞を果たすと、その直後の全国大会では初優勝を飾り、悲願の全国タイトルを獲得しました。
着実に力をつけていく中で、強くなっていったオリンピックへの思い。18歳のスイマーは真備町を離れることを決めました。
(三宅琉暉さん)
「自分が頑張ることで 真備の復興の力になれると思うし、地域の人に応援してもらっているのをしっかりずっと忘れずに、応援に応えられるよう頑張っていきたい」
迎えた旅立ちの日。
(三宅琉暉さん)
「いつからかは覚えていないが、試合とか遠征があったら前と後に来ていた」 自宅近くの神社で、新天地での活躍を誓った三宅さん。これからは水泳の強豪、大阪の近畿大学で練習に励み、夢の舞台を目指します。
(三宅琉暉さん)
「地元から離れて不安はあるが、それ以上に楽しみもある。しっかり自分ができることを 1日1日やっていこうと思う」 さらなる高みに向かって踏み出した第一歩。変わらぬ真備町への思いを胸に―、新たな挑戦が始まります。
(三宅琉暉さん)
「 自分の夢でもあって家族の夢でもあるオリンピック出場をずっと目標にやってきた。大学で県外に出てその夢に挑戦する。夢を達成できるように頑張りたい」 2023年3月、高校を卒業した倉敷市真備町の三宅琉暉(るき)さん(18)。競泳、100メートル自由形の岡山県高校記録保持者で、2022年、自身初の全国タイトルを手にした選手です。
「見た時は涙が出そうだった。今まで住んでいた家だったので」 それでも被災の翌日から練習を再開。1週間後に開かれた全国大会の岡山県予選にも出場し、3年生の選手らを破って初優勝を飾りました。
(三宅琉暉さん)
「みんなに元気を与えられるよう、頑張って泳いだ」
「真備町を元気にしたい」その一心で泳ぎ続けてきた三宅さんですが、高校に入ってからはうまくいかない時もありました。
(三宅琉暉さん)
「新型コロナの時は あまり練習に集中できていなくて、目標を見失っていた」
そんな時は、真備町の人たちから力をもらいました。ケーキ店では…
(三宅琉暉さん)
「真備シュー3つとチーズケーキ1つと、シャインマスカットのショートケーキ1つ」 (ウォールウォーレン 佐藤尚子さん)
「町全体が暗い時期があったので、頑張ってくれる子がいるのは みんなにとって励みになるし、明るい話題なのでうれしい」
「 いろんな人に応援してもらうのは、自分の中で励みになるし、力にもなるので とても感謝している」
地元からの支えを力に、ますます練習に打ち込んだ三宅さん。高校最後のインターハイで8位入賞を果たすと、その直後の全国大会では初優勝を飾り、悲願の全国タイトルを獲得しました。
「自分が頑張ることで 真備の復興の力になれると思うし、地域の人に応援してもらっているのをしっかりずっと忘れずに、応援に応えられるよう頑張っていきたい」
迎えた旅立ちの日。
「いつからかは覚えていないが、試合とか遠征があったら前と後に来ていた」 自宅近くの神社で、新天地での活躍を誓った三宅さん。これからは水泳の強豪、大阪の近畿大学で練習に励み、夢の舞台を目指します。
(三宅琉暉さん)
「地元から離れて不安はあるが、それ以上に楽しみもある。しっかり自分ができることを 1日1日やっていこうと思う」 さらなる高みに向かって踏み出した第一歩。変わらぬ真備町への思いを胸に―、新たな挑戦が始まります。