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“自己検査”導入1週間…効果は?医療現場の負担は?利用は172人 枠に余裕あり【岡山】

2022.09.07

“自己検査”導入1週間…効果は?医療現場の負担は?利用は172人 枠に余裕あり【岡山】

岡山県が新型コロナの自己検査を導入してから9月7日で1週間です。ひっ迫する医療現場の負担を減らす狙いで始まった取り組み、実際に効果はあったのでしょうか?現場の医師に聞きました。

岡山市の岡山市民病院に設置された発熱外来です。8月から予約はほぼ毎日埋まっていて、予約が取れない場合は救急外来で数時間、患者に待ってもらう状態だといいます。

こうした医療現場の負担を減らそうと8月末から始まったのが…新型コロナの自己検査です。基礎疾患がない20代の軽症者が対象で、オンラインで申し込んだキットを使って自宅で検査します。導入から1週間、実際に医療現場の負担は減ったのでしょうか?

(岡山市民病院 桐山英樹救急センター長)
「新規感染者数がちょうどこの1週間で下がってきたので自己検査の効果がどの程度現場に及んでいるか、いまひとつ分からないが、ぐっと減ったような印象」

市民病院では、9月に入り発熱外来の予約率が7割を切る日も出ているということです。岡山県によりますと、この1週間で自己検査を利用したのは172人で、そのうち、陽性は24人でした。

1日あたり500人を検査でき、まだ枠に余裕があることなどから、県は、7日から対象を基礎疾患のない18歳から49歳に拡大しました。

(岡山県 新型コロナ感染症対策室 森隆之室長)
「症状が軽くて病院に行くほどではないが確定診断を受けたい人のための受け皿として制度を立ち上げた。対象を広げることで、さらにひっ迫状況の緩和ができるのでは」

こうした拡大の動きに医療現場からは歓迎の声が聞かれます。

(岡山市民病院 桐山英樹救急センター長)
「年齢の幅が広がると医療機関の負担は減るのではと、かなり期待している」

ひっ迫状態が続く医療現場にとって救いの一手となるか。自己検査は、県のHPの専用フォームから申し込めます。

また、県は、新型コロナワクチンの子供への接種について、国の方針に従い5歳から11歳についても3回目の接種が可能になったとしてHPなどで予約を受け付けています。