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2021.04.26

100%に近い異様な数字 約1100人分の解剖録存在明らかに 邑久光明園【岡山・瀬戸内市】

瀬戸内市の国立ハンセン病療養所邑久光明園に、入所者約1100人分の解剖録が存在していることが分かりました。

70人の入所者が暮らす邑久光明園。

園に保管されていた解剖録には、入所者約1100人の記録が記されていました。

(邑久光明園 青木美憲園長)
「主には、その方の病理解剖の所見、どのような臓器にどのような所見があったか、詳しく書いてある。亡くなった死因について書かれている」

実物は見られませんが、1100人の解剖の記録は、段ボールで3箱分。

開園当初の1938年から、1998年までの間に亡くなった入所者、約1700人のうち、約7割に当たります。

(邑久光明園 青木美憲園長)
「解剖につきましては、100%に近い剖検(解剖)率で、異様な剖検率で行われてきたことを見ると、入所者の皆様は本当に心からの正当な同意をされたかは疑問」

瀬戸内市の長島愛生園でも、1834人分の解剖録が見つかっているほか、熊本の療養所では、2020年、見つかった解剖録の実態調査が行われ、報告書がまとめらました。

こうした動きを受け、邑久光明園では、2021年1月、ワーキングチームを立ち上げ、医師や入所者などから聞き取りを行うことにしていて、今後は適切な同意があったかどうか調べることにしています。

(邑久光明園 青木美憲園長)
「亡くなられた入所者の皆さん、隔離政策の元で人権が色々な部分で侵害されてきたが、その方の無念が少しでも晴らせればと思う」

園は、入所者の名誉回復のためにも、事実を明らかにして公表したいとしています。
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