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JR吉備線LRT化 新型コロナで協議中断【岡山】

2021.02.09

JR吉備線LRT化 新型コロナで協議中断【岡山】

岡山市と総社市を結ぶJR吉備線に次世代型路面電車、LRTを導入する計画について、岡山市、総社市、JR西日本の3者は2月9日、導入に向けた協議を中断すると発表しました。新型コロナウイルスの影響による財政難が理由で、協議再開は感染の収束状況次第としています。

(岡山市 大森雅夫市長)
「桃太郎線(吉備線)LRT化基本計画策定を中断する。」

岡山市、総社市、JR西日本の3者が9日、決定しました。新型コロナウイルスの感染拡大による3者の財政状況の悪化が中断の理由です。

(岡山市 大森雅夫市長)
「一言で言うと残念。ただこれは中止ではない。一時中断なんだということで、LRT化の有用性は、全く否定されていない。」

(総社市 片岡聡一市長)
「楽しみにしていた人たちに申し訳ない気持ちでいっぱい。私自身もつらい。前進させるように将来に夢を持ってやりたい。」

(JR西日本岡山支社 平島道孝支社長)
「今、大幅な利用の減少を招いている状況で、中断の結論に至った。」

JR吉備線のLRT化は2003年に構想が持ち上がり2018年にようやく3者が費用負担などで合意。新しい駅の設置や増便、バリアフリー化などが進められる予定でした。

(早川祐貴記者)
「岡山市北区の関西高校前です。このあたりは渋滞が多いエリアですが、LRT化が進めば、踏切が信号に変わり渋滞の解消が期待されていた。」

現在は運行体制などの基本計画について協議していましたが、岡山市の大森市長が2021年に入って協議の中断を提案しました。

(岡山市 大森雅夫市長)
「より利便性を向上させていけば、沿線地域の開発なども進んでいく。LRTの重要性は非常に強い」

協議の再開は新型コロナの収束状況をみて判断するとしていて、10年程度での実現を目指したLRTの導入は後ろ倒しを余儀なくされました。