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滅多に見られない秘宝…栄西が愛用した貴重な品々を公開【岡山・岡山市】

2020.08.27

滅多に見られない秘宝…栄西が愛用した貴重な品々を公開【岡山・岡山市】

平安時代から鎌倉時代に活躍した岡山出身で臨済宗の開祖・栄西由来の貴重な品々を公開する見学会が、8月27日、岡山市で開かれました。

約800年前、栄西が愛用したとされる仏具。時は紀元前、釈迦の一番弟子が使ったとされる数珠と袈裟の布の一部です。

中国に渡った栄西が、日本に持ち帰ったものだということです。

公開されたのは栄西が約4年に渡り住職を務めた岡山市の金山寺に伝わる品々です。普段は、県立博物館に収められている貴重な遺品を見てもらおうと金山寺が企画しました。滅多に見られない秘宝からは、35才で岡山から中国に渡った栄西の信仰への情熱が伺えます。

(金山寺 岸本賢信住職)
「栄西さんの遺品を公開して見てもらうことで、岡山の偉人である栄西さんのことを岡山の方がもっと知っていただきたい」

見学会に先立ち、早稲田大学の山崎仙狭講師による講演会も開かれました。

山崎講師は、「栄西は、それぞれ自分自身の中に仏がいると説いてきた。コロナ禍で大変な時代だが、迷った時は立ち止まり、自分をしっかり見つめ直すことが大切で、それは、栄西が今に伝えるメッセージなのではないか」と話しました。