岡山市が約１４５億円かけて建設を計画している新しいアリーナについて、費用の一部の負担を県に求めている問題で、伊原木知事は「市が求めている１２月中の回答は困難」との考えを示しました。

（岡山県　伊原木隆太知事）
「すべての県民が新アリーナをどのように利用できるのか？既存のジップアリーナなどとあわせて県民が利用しやすいものになるのか？そうした検討がこれまで出来ておらず、その状況で市が１２月中に回答を求めるのであれば、県としては新アリーナ建設への費用負担について、期限までに回答することは困難と考えている」

伊原木知事はこのように述べ、県が費用負担するなら、アリーナ建設の目的がトップスポーツチームの支援だけでは不十分と話しました。さらに知事は、市への不信感も示しました。

（質問した太田正孝県議）
「県と市が仲良く話し合いをしてやっていくなら理解できるが、（市から）一方的にお金の話だけ出て来る。どうしてこうなるのか？」

（岡山県　伊原木隆太知事）
「突然費用負担を求められ困惑している。県の協力がなければ動かないと言われることがわからない」

新しいアリーナをめぐる県と市の対立は平行線のまま年を越しそうです。