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2023.11.03

第一線を退いても県政に熱い思い…前知事の浜田恵造さん(71)に旭日重光章 秋の叙勲【香川】

社会の様々な分野で功績があった人に贈られる秋の叙勲の受章者が発表され、香川では前の知事の浜田恵造さん(71)など67人が受章しました。

(浜田恵造さん)
「大変光栄に思っている。共に苦労した県職員の皆さんに心より感謝」

前の香川県知事、浜田恵造さんが受章したのは「旭日重光章」です。浜田さんは2010年の初当選から2022年9月の任期満了まで3期12年務めました。その功績は交流人口の拡大です。エアライン政策に力を入れ、高松空港を四国で唯一、4つの国際定期線を持つ空港に育てました。国際線の利用者は2018年度、過去最多の約32万人に上りました。

(浜田恵造さん)
「ローカル空港にも外国客が来るようになるという思いで、次々と就航することができ思い出深い」

3年に1度開いてきた瀬戸内国際芸術祭も、来場者が100万人を超えるようになり、交流人口の拡大につながりました。

(浜田恵造さん)
「アート県で芸術祭も世界的に知られるようになり、ヨーロッパからもいろいろなルートを通じてくると。在任中に形になったのはうれしかった」

一方、2020年からのコロナ禍では、前例のない感染防止対策に暗中模索の日々でした。特に感染情報の発信では、個人のプライバシーの扱いに悩んだと言います。

(浜田恵造さん)
「(感染者の情報が)何町、何市から始まって年齢、性別とそれ以上言うとあそこの人じゃないかという話が出てきて、なかなか難しかった」

刺激的だった県政運営。第一線を退いた今も財政健全化を訴えるなど、県政への関心を持ち続けています。

(浜田恵造さん)
「地方の財政は自由度がなくこれ(財政難)も一種の災害なので広い意味の防災として取り組んでほしい。効果のある政策を自分たちが作るという気概を持って取り組んでほしい」