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2023.09.07

燃料価格高騰に魚の相場低迷…ダブルピンチに小豆島の漁師は「こたえる」と悲鳴【香川・小豆島町】

ガソリン価格が過去最高値を記録するなど続く燃料価格の高騰は、島の生活にも影響を及ぼしています。香川県小豆島の漁業者からは先行きの見えない価格高騰に不安の声が上がっています。

(内海漁業協同組合 森 勝喜組合長)
「あんまり高いから本当に困る。50年くらい漁をやっているが、今年みたいな年は初めて」

香川県小豆島町の漁港です。原油価格の高騰などで、漁船の燃料となる軽油と重油の価格は上がり続けています。

(内海漁業協同組合 空田和法さん)
「燃料が高いのは、漁師はこたえる。ダブルピンチ。全体的になにもかも気持ちが下がる」

歯止めのかからない燃料価格の高騰。香川県ではガソリン価格が毎週のように過去最高値を更新し、小豆島町内のガソリンスタンドでは1リットル当たりレギュラーは193円、ハイオクは200円を超えています。

内海漁協では燃料費を節約するため、以前は丸1日出ていた漁を半日に短縮。それでも1回あたり約1万5000円の燃料費が必要です。

さらに2023年は台風や温暖化の影響で良質な魚の数が減り、漁に出ても採算が取れない厳しい状況だといいます。

(内海漁業協同組合の人は)
「(漁に)行っても魚を売らないと経費がかかる。(魚の)相場も低迷していて、なかなか漁師の生活が厳しい」

歯止めのかからない燃料価格の高騰。政府は9月7日から段階的に石油元売り会社への補助金を拡充し、徐々に値下げされる見通しですが、影響はしばらく続きそうです。