2026.10.28
膝蓋腱断裂から復帰した公務員アスリート 自らが跳躍する姿で広げたいスポーツ「地域共創」の夢【岡山】
10月24日、岡山市で開かれた陸上の競技大会に岡山県職員の公務員アスリートが出場しました。練習で大けがを負って以来、約2年ぶりの本格復帰、そこには、特別な意味がありました。
◆岡山県庁・泉桃子選手(34)全治3カ月の大ケガ乗り越え「笑顔でありがとうが伝えられる復帰戦に」
(岡山県職員 泉桃子さん)
「岡山県庁の泉桃子です。本格復帰、頑張ります!」
岡山県の職員、泉桃子さん(34)。インターハイや国体に出場したこともある三段跳の選手です。
泉さんは2024年7月、練習中に左ひざの膝蓋腱(しつがいけん)断裂で全治3カ月の大ケガを負い、今回の大会が本格的な復帰となります。
(岡山県庁 泉桃子選手)
「ここまでたくさんの人に支えられて戻ってくることができた。今は再びピットに立てることがうれしくてとても幸せ。支えてきてくれた人たちに笑顔でありがとうが伝えられる復帰戦にしたい」
左ひざ膝蓋腱断裂の大ケガ
◆理学療法士・清水まみさんがリハビリからサポート 泉選手は「緊張も半分」
ケガの後も競技からの引退は考えなかったという泉さん。大会当日はリハビリから支えてくれた理学療法士の清水まみさんが付き添っていました。
(坂田整形外科医院 理学療法士・清水まみさん)
「動作で負担がかかっていないか、きちんと体重が前に乗っていっているかなど見て、話ができれば良い」
(岡山県職員 泉桃子さん)
「(気持ちが)全然違う。緊張も半分。本当に気持ちが違っていつも自分の感覚でやっている。それも大事だけど…。よろしくお願いします」
理学療法士・清水まみさん
◆引退は考えなかった泉選手が復帰に意味を持たせる「地域スポーツ応援パートナー契約」
10月24日、岡山市北区で行われた岡山陸上競技カーニバル。泉さんの1回目の跳躍は10メートル73、ファウルせず記録を残せてまずは、ひと安心です。
泉さんにとって、今回の本格復帰には特別な意味がありました。ウェアに貼られた医療法人と企業名の入ったワッペン。実は泉さんは公務員ながら個人で「地域スポーツ応援パートナー契約」を結んでいます。金銭的な援助は受けず医療法人からは理学療法士の大会への派遣、岡山市の眼鏡店からはサングラスの提供を受けています。
(岡山県職員 泉桃子さん)
「私自身が学校事務職員として勤務していて、子供たちのスポーツの在り方や地域の支援などを見ている中で地域とともに成長する1つのロールモデルになれば良いと思う」
泉選手のウェアに貼られたワッペン
◆高校生時代から地域とスポーツの関係に関心を持っていた
こちらは高校生時代の泉さんです。アスリートと企業の「地域共創」という夢、泉さんは高校生の頃から地域とスポーツの関係に関心を持っていてこんなレポートを残していました。
(岡山県職員 泉桃子さん)
「スポーツはやらされるものではなく、自らの意思でやるもの」
「市民自らが作り上げる」
アスリートであり続けた泉さんは17年の時を経て「地域スポーツ応援パートナー契約」という形で自らの夢を実現しました。
高校生時代の泉さん
◆競技普及に応援!サングラス提供の眼鏡店社長も「親みたいな気持ち」に
復帰の大会、サングラスを提供している眼鏡店の社長も応援に駆けつけていました。
泉さんは1回目の記録で、8人で争う決勝に進出。2回目以降は踏み切りが合わずファウルが続きました。
そして、6回目、最後の跳躍です。自己記録の12メートル27には及びませんが、復帰戦で8位入賞でした。大会後は改めて支援してくれる2人に結果を報告。眼鏡店の平田俊三社長は初めて陸上の大会を間近で見たそうです。
(サングラスを提供する平田光学 平田俊三社長)
「親みたいな気持ちで(見ていた)。競技をしっかり続けて普及に努めてほしいし、今回の協定が一例になって競技者の協賛企業がうまく集まるようなきっかけになれば良い」
平田光学 平田俊三社長
◆「絶対跳ぶから・・・」支え続ける理学療法士・清水さんの不安をかき消す泉選手の言葉とジャンプ
(坂田整形外科医院 理学療法士・清水まみさん)
「不安や大丈夫かなというのも少しはあったが、「絶対跳ぶから」という彼女の言葉もあったし、見ていてすごくきれいだし、楽しそうだったので良かった」
(岡山県職員 泉桃子さん)
「無事、一歩を色々な人に支えてもらって踏み出せたことを幸せに思う。この取り組みを皆さんに伝えながら、冬の練習に励みたい」
地域の後押しを得て無事に復帰を果たした泉さん。目標は自己ベストを大きく上回る夢の13メートルジャンプです。
泉桃子さん
