国が防衛目的で整備を進めている空港や港湾を巡り、候補地となっている高松市の高松港について香川県は３月２６日、国に対し指定を受け入れると回答しました。

香川県によりますと、２６日午後、知事名で国に対し、高松港の「特定利用港湾」の指定を受け入れると回答したということです。

「特定利用空港・港湾」は、平時から自衛隊や海上保安庁などが円滑に利用できるよう国が選定を進めているものです。

池田知事は２５日、国の安全保障に資する重要な取り組みとしたうえで、災害発生時の対応が迅速になる点や高松港の整備が促進されるなどのメリットを挙げ、指定を受け入れる方針を示していました。また、指定後も民間利用を主体とすることや攻撃の対象になるなど危険性が高まるものではないと説明しています。

一方、県の指定受け入れの回答方針を受けて２６日午前、市民団体が受け入れ反対を訴えて県庁前で抗議活動を行ったほか、抗議文を県に提出しました。