岡山県の伊原木知事は２月１５日の定例記者会見で岡山市が計画している新しいアリーナについても言及し改めて「現状で県が参画する理由はない」との考えを示しました。

（岡山県　伊原木隆太知事）
「県の予算を出す理由について県議会・県民のみなさんに説明するための理由を教えてください。その理由が分からないのであれば１歩も動けない。ボールは向こうにある、何カ月待たれてもこのままでは何も動きません」

伊原木知事は会見でこのように述べました。新しいアリーナは、岡山市が北区野田に約１４５億円の事業費で建設を計画しているもので、県に対し費用の一部負担を求めていますが県は明確な回答をしていません。

岡山市は、１４日に２０２４年度の当初予算案に整備に関する費用を盛り込まないことを明らかにしていて、県の対応を待ちながら、６月の補正予算で計画が進められるよう市単独の可能性も含めて判断したいとしています。

これを受けて伊原木知事は、現段階では、県が参画するのに納得できる理由はないとしました。

（岡山県　伊原木隆太知事）
「事務的な協議は続いているが、根本的な提案や説明はないので、こういうレベルの協議であればわれわれが動く可能性はない」

Ｑ、新たな理由・説明があると（負担の）可能性は残されているから、回答できないのか？

「はいそうですね。ただその気配は一切ない」