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2023.12.12

香川生まれの「コウノトリ」どこを飛ぶ 通電を止めた“実家”の上には時折親鳥の姿も【さぬきのプラス】

知っていると得する香川の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」。12月12日は県内で初めて誕生したコウノトリのその後です。2023年7月に巣立ってから早5か月・・・、現在はどこで生活しているのでしょうか?

(河野有紀記者)
「香川生まれのコウノトリは巣立って以降、徳島県などにいたそうですが、香川に戻って来ているのが確認されたということです」

そのコウノトリが丸亀市内のため池にいるとの噂を聞き、周辺を探してみました。果たしてその姿を確認できるのでしょうか?

国の特別天然記念物、コウノトリのヒナは2023年5月、香川県まんのう町にある電柱の上で生まれました。コウノトリのヒナが誕生したのは県内では初めてで、町は喜びに沸きました。

(近くに住む米田千鶴子さん)
「やっとふ化して、町のみんなが喜んでいる」

ヒナはその後もすくすくと成長し、7月中旬に無事、巣立ちの時を迎えました。親鳥のもとを離れてからは、となりの徳島県などで姿が確認されていました。

(河野有紀記者)
「果たしてこの中にいるのでしょうか…」

香川生まれのコウノトリの足環の識別番号は「671」。この日、丸亀市内にあるため池の周辺には20羽近くが集まっていましたが…、残念ながら見つけることはできませんでした。しかし、香川県内にはちゃんと戻って来ていて、野鳥の会の高橋純子さんがその姿をカメラに収めていました。

一方、まんのう町にある巣はどうなったかというと…、

今も親鳥が使っていました。ヒナが巣立ってからも、たまに帰って来ては、巣を整えているということです。

(近くに住む米田千鶴子さん)
「先月(11月)23日を最後に見ていなかったが、今日はいた。木を咥えて巣を直したりしていた。来年(2024年)も産卵してくれるかなと楽しみにしている。このまま巣を残してくれると思っているので」

巣がこのまま残されるのかまだ決まっていませんが、四国電力送配電はこの電柱について今も電気が流れない状態を継続しています。まんのう町は取材に対し、「電力の安定供給という側面もあるので、四国電力などの関係機関とよく協議しながら前向きに進めていきたい」とコメントしています。巣を巡る動きからは2024年も目が離せそうにありません。