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2023.12.04

「ことでん」上半期営業収益 前年度同期を上回るもコロナ禍前の8割 志度線“赤字”も路線維持へ【香川】

高松琴平電気鉄道、「ことでん」は12月4日、2023年度上期の営業収益を発表しました。22年度の同じ時期と比べ約1億8000万円増えていますが、コロナ禍前と比べると8割ほどにとどまっています。

(ことでん 植田俊也社長)
「回復は極めて緩やかな感じがしているが、今まで足を引っ張っていた付帯事業が改善したので、その分利益が出ている」

ことでんの植田社長が4日の会見で発表しました。

23年度上期の全ての事業を合わせた営業収益は17億4800万円で、22年度の同じ時期より1億7900万円増えています。また経常利益も2億4100万円増えていて、上期としては22年度から黒字に転じました。

新型コロナの5類移行で利用客が増加したことや、23年5月の運賃改定による鉄道収入の増加、高松市にある瓦町フラッグのテナントが退去したことに伴い管理コストが削減されたことなどが要因とされています。

一方で、インバウンド客が戻り切っていないことなどから、営業収益はコロナ禍前と比べると8割ほどにとどまっています。また、鉄道事業について、100円の収入を得るために必要な経費を示す「営業係数」をみると、琴平線と長尾線はそれぞれ黒字に、志度線は赤字となっています。

ことでんは、3路線を維持する方針で、23年度、全ての事業を合わせて1億6800万円の営業利益を見込んでいます。