OHK 8Ch

  • LINE友だち追加

2023.11.20

市民団体など批判の海外視察 旅費圧縮し終了 知事は成果強調も…議長「マイナス要素」指摘【香川】

約1400万円かけて行われた香川県知事と県議会議員らによる南米と北米への視察が11月19日に終わりました。知事と議長が20日、それぞれ会見を開き、視察の成果などを強調しました。

(香川県 池田豊人知事)
「香川県と(現地)県人会と交流の実績をつなげることが大事。そのバトンを引き継げたのは大きな成果」

池田知事は20日の会見で、このように成果を語りました。

池田知事は新田耕造議長ら県議4人と職員4人、合わせて9人で11月10日から19日までパラグアイ、ブラジル、アメリカの3ヵ国を訪問。これまでの知事らが続けてきた県からの移住者で作る県人会と交流しました。その結果、インバウンド客の呼び込みや、働き手のリクルート、香川からの企業進出などの足掛かりができたとしました。

一方、市民団体などから批判されたのは、公費による旅費の支出です。当初、約2000万円かかるとされましたが、行程の見直しや別の県議4人の参加辞退などで約1400万円に圧縮しました。

一方、新田議長も会見を開き、参加人数が減ったことはマイナス要素だったとしました。

(香川県議会 新田耕造議長)
「(人数は)多ければ多いほどいい。いろいろな話が聞けるので数人では(交流の)人手足りない」

南米では約230人から歓待されましたが、訪問人数の少なさを指摘されたということです。また気象状況により日程に遅れが出て、訪問のキャンセルもあり、余裕のない行程への懸念も語りました。

県議4人は後日、訪問の報告書を発表するということです。