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2023.11.17

サンポートを「憩いの空間」に 新たな社会実験がスタート 歩行者が楽しめる工夫も【香川・高松市】

サンポート高松の車道を規制して遊歩道を整備する計画について、新たな社会実験が11月17日始まりました。歩行者が楽しめる工夫が加えられた一方で、実験期間を前回より長くし、車道規制が浸透するかが焦点となっています。

JR高松駅北側にある4車線の道路が、17日午前10時から約100メートルに渡って歩行者天国となりました。

(前川裕喜記者)
「歩行者天国には、香川県産木材で作ったいすやテーブルなどが置かれます。憩いの空間を目指すということです」

香川県が設置した検討会議のメンバーで、まちづくりが専門の香川大学経済学部、西成典久教授の研究室が、憩いの場として演出しました。

(香川大学経済学部 西成典久教授)
「こういった道路空間を公園化することによってどういう行動が起こるか。例えばサンポート周辺を歩いてみようという回遊行動が生まれたり、滞在する時間が伸びたり、そういう光景ができると少しずつ浸透すると思う」

サンポート高松周辺で進む開発。2024年から25年にかけて高松駅の商業ビルや県立アリーナなどが次々とオープンします。県は施設間の回遊性が重要としていて、今回は8月に続いて2回目の社会実験です。

前回と同じ高松駅北の歩行者天国化に加え、県立アリーナ北の4車線を2車線に規制します。期間は10日ほど長い2週間にしていて、歩行者に期待感を持ってもらう一方、車道規制への理解の浸透が目的です。

(香川大学経済学部 西成典久教授)
「サンポート地区の(車の)通過交通が少なくなるというのがどのくらい見られるかが社会実験のポイントだと思う」

県では社会実験の結果を踏まえ、2024年度にも整備を始めたい考えです。