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2023.11.10

“高額旅費”で批判浴びた県議らの海外視察 4人辞退、旅費当初の7割で出発 「意義」も語る【香川】

香川県の池田知事と県議会の新田議長ら議員4人が11月10日、南米、北米視察に向けて高松空港を出発しました。池田知事と新田議長は、訪問への決意と、公費を使った視察の意義を語りました。

池田知事と新田議長は、出発を前に高松空港で報道陣の取材に応じました。

(香川県 池田豊人知事)
「南米に移住した人たちと香川県の交流を、次の世代につながるような成果を上げたい」

(香川県議会 新田耕造議長)
「世界がいろいろ変わっているので、世界中で香川県に縁のある人と長い友好を続けたい」

池田知事と県議4人、随行職員の合わせて9人は、11月10日から19日まで、パラグアイとブラジル、アメリカを訪問。香川県からの移住者で作る現地の県人会と交流を図ります。県人会は現地で影響力を持っていて、県産品のPRや誘客など経済的な交流を深めるチャンスと言えます。

一方、1432万円の旅費は公費から支出されます。別の議員4人が参加を辞退するなどして旅費は当初の7割まで減りましたが、1人当たりにすると知事が205万円、議員が193万円かかり、市民団体などは高額な旅費への批判を続けてきました。

(香川県議会 新田耕造議長)
「(旅費は)一般の人から見ると確かに高い。今回いろいろな声も聞いているので(あり方を)検討しないといけない。(一方)海外はどんどん進んでいるので、それを県政に生かさないといけないので、議員も進んで海外に行って知恵を生かすことは必要だと思う」

一行は午前11時40分発の羽田便に搭乗し、アメリカを経由して11日、パラグアイに入国します。

(前川裕喜記者)
「訪問の成果と公費による旅費支出のバランスをどう考えるか。県民が注目する海外視察が始まりました」