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2023.07.04

新コーナー「さぬきのプラス」 香川の空の玄関「高松空港」移転前はどこに?歴史紐解く【香川】

新コーナー「さぬきのプラス」です。知っていると得する香川県の豆知識を毎週火曜日にお届けします。初回のテーマは「高松空港」、空の玄関口の歴史をたどりました。

7月1日、高松市の高松空港で日本航空の高松羽田線と全日空の高松那覇線の就航周年記念イベントが行われました。香川県の空の玄関口「高松空港」約30年前は別の場所にあったことを知っていますか?

(河野有紀記者)
「昔の高松空港は、いまサンメッセ香川などがあるこの場所一帯にありました。私の目の前に見える真っすぐな道路も空港の一部だったということです」

昔は、今よりも市の中心部に近い、高松市林町にありました。かつての軍用飛行場をベースにしたもので、「林の飛行場」の愛称で親しまれていたと言います。一体なぜ、移転することになったのでしょうか?

(高松空港・小幡義樹社長)
「当時はプロペラ機、小型の飛行機が主流だったが飛行機がジェット化していく中で1200メートルの滑走路だと対応できなかったので、新しくもっと大きな滑走路を作ろうということになった」

高松市香南町に新しく開港したのは1989年、2500メートルの滑走路が整備され、その後、国際線が就航。2018年には全国2例目の民営化空港としての運営が始まりました。

新型コロナの影響で厳しい時期はありましたが、行動制限の緩和に伴い徐々に需要は回復。運休していた国際線も再開し、コロナ禍前のにぎわいが戻りつつあります。

(高松空港・小幡義樹社長)
「観光だけではなく、ビジネスもあるし、それ以外にも文化、芸術、スポーツなどいろんな分野での国際交流がコロナ禍前は出来ていた。地域の皆さんと海外の皆さんとの交流が活発になっていくのは良い事だと思う。」

一方、昔の空港があったエリアはというと、香川大学のキャンパスや県立図書館などが立ち並ぶ香川インテリジェントパークとして再整備されました。そして、サンメッセ香川の駐車場にはかつて空港があったことを示す石碑がたたずんでいます。

(河野有紀記者)
「高松空港の今と昔。次に飛行機に乗るときはその歴史を感じながら、空の旅を楽しんでみるのも良いかもしれません」