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「藤井叡王は王道の将棋を指す相手」菅井竜也八段 “激闘”の叡王戦で得たものは…【岡山・岡山市】

2023.06.21

「藤井叡王は王道の将棋を指す相手」菅井竜也八段 “激闘”の叡王戦で得たものは…【岡山・岡山市】

岡山市出身の将棋の棋士、菅井竜也八段(31)が名人への挑戦権を争うリーグ戦の初戦を6月22日に迎えるのを前に、OHKのインタビューに応じました。この春、藤井聡太七冠と激闘を演じた叡王戦5番勝負で得たもの、そして次なる目標を聞きました。

(菅井竜也八段)
「叡王戦の挑戦が決まって、そこから…数年ぶりのタイトル戦だったが、あっという間に1、2ヵ月、3ヵ月ぐらいが過ぎて、早かったなと」

激闘を繰り広げた春をこう振り返った菅井竜也八段。5月まで、8大タイトル戦の1つ、叡王戦の挑戦者として藤井聡太叡王と5番勝負を戦い、1勝3敗で敗れました。

(菅井竜也八段)
「やっぱりタイトル戦となると、いくらそれをイメージして練習しても、その場所に行かないと得られないものがある。気持ちの入り方も違うし、そこで結果を残したい、良い将棋を指したい、勝ちたいという気持ちが強くなっていけばいくほど、もちろん良い部分もあるが、それが焦りにつながったんじゃないかと思った。対局していてあんなに心拍数が上がることは最近なかった。(藤井叡王は)想像通りというか、王道の将棋を指す相手だなと思った。その一方で、自分の将棋も十分、勝負できるという手応えもあった」

叡王戦が5年ぶりのタイトル戦出場だった菅井八段。地元岡山のファンの存在も、強く意識したシリーズでした。

(菅井竜也八段)
「はじめは藤井聡太さんとやると、自分を応援する人いるのかなという感じだったが、始まってみると現地まで来てくれた人もものすごくたくさんいたり、「ニュース見たよ」とか、いろんなところで反響があったので、うれしかった。ただやっぱり結果が大事な世界」

その勝負の世界の中でもトップ棋士10人が名人への挑戦権をかけしのぎを削るA級順位戦が6月に開幕。菅井八段は22日、永瀬拓矢王座との初戦に臨みます。

(菅井竜也八段)
「自分の個性を出して、将棋ファンの方に、将棋ってすごいな、おもしろいなっていうのを感じてもらいたい。地元の方には、地元にも将棋が強いやつがいるんだぞっていうのを将棋を知らない人にも知ってもらいたいので、頑張っていきたいなと思っている」