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2023.01.30

コロナ禍で有観客も争奪戦は中止… 2月の西大寺会陽に向け「事始めの儀」【岡山・岡山市】

2月18日、岡山市東区の西大寺観音院で行われる日本三大奇祭の1つ、西大寺会陽に向けて1月30日、一連の行事の始まりとなる事始めの儀式が行われました。

事始めの儀式を前に、会陽の会場となる西大寺観音院で行われた書初め式です。

瀬戸内市の書道家、奥田雄山さんが「世界安穏」の文字を書き上げました。

(錬神書道会 奥田雄山主宰)
「世界情勢が安定し、物価の高騰などが回復して、昔の普通が回復してほしい」

このあと宝の木、宝木を作る道具を手入れする事始めの儀式が行われ、棟梁の2人が、ノコギリやカンナなどの道具を1つずつ丁寧に磨いていきました。

西大寺会陽は、500年以上続く伝統行事で、毎年、約1万人の裸の男たちが2本の宝木をめぐり争奪戦を繰り広げますが、コロナ禍で争奪戦は、2年連続で中止となっています。

2023年は3年ぶりに観客は入れますが、争奪戦は行わず、宝木は、祝主に直接渡されることになっています。

(西大寺観音院 坪井綾広住職)
「より良い1年にしていくために、精進していかなければならないという気の引き締まる思い。来年のはだか祭り争奪戦をするためにも、多くの人に参加してほしい」

備前平野に春を呼ぶといわれる西大寺会陽は、2月18日に行われます。