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2023.01.19

盆栽から「BONSAI」へ EUへの輸出解禁で”日本一の産地”に広がる期待【香川・高松市】

松盆栽の生産量で日本一を誇る高松市の鬼無・国分寺地区で、1月から本格的にEUへの輸出がスタートする「黒松」の出荷作業が行われました。

(高松盆栽輸出振興会・尾路悟会長)
「高松盆栽を世界中の人に知ってもらいたい」

高松市鬼無町の盆栽センターです。オランダとスペインに出荷される松盆栽のトラックへの積み込み作業が行われています。

(河野有紀記者)
「2020年にEUへの輸出が解禁となったこちらの黒松は、今回初めて出荷されます」

松盆栽のEUへの輸出はこれまで五葉松や真柏が主流で、黒松は病害虫の懸念から輸出できませんでした。しかし、県などの働きかけで2020年10月にEUへの輸出が解禁。約2年間の栽培管理を経て、ようやく出荷の時を迎えました。

今回、出荷される松盆栽は約500鉢で、黒松はその半数を占めています。高松盆栽輸出振興会の尾路会長によりますと、輸出解禁などで全体の出荷量は前の年と比べて約1.5倍に増えたということです。

(高松盆栽輸出振興会・尾路悟会長)
「黒松の(EUへの)輸出で、安定収入が得られるようになったら良いが、やはり盆栽は日本の文化なので、国内の愛好家をどう増やしていくかが我々、生産者の課題でもある」

トラックに積み込まれた松盆栽は1月23日に神戸港を出発し、約1ヵ月半の船旅を経てスペイン、バルセロナの港に運ばれる予定です。