獅子舞を舞いながら各地を回り、「旅する獅子」として知られる国指定の重要無形民俗文化財、「伊勢大神楽」が１２月９日、岡山県里庄町で２０２２年の舞い納めを行いました。

華麗な獅子舞を披露するのは、「伊勢大神楽」を継承する団体の一つ、山本勘太夫さんの一行です。

「伊勢大神楽」は、お伊勢参りが庶民にとって最高の娯楽だった江戸時代に、地方で伊勢神宮のお札を配ったのが始まりとされています。

山本さん一行は、４００年以上の歴史を持つ伝統芸能を現代に伝えようと、三重県を拠点に西日本各地をまわっています。そして１年の旅の締めくくりとして、毎年この時期に里庄町で舞い納めを行います。９日は近くの住民ら約５０人が集まり、獅子舞を見学しました。

（神楽を見た人は…）
「楽しかった。こわがっていたけど 初めてかんでもらえてよかった」
「毎年見せてもらっているが ものすごく幸せ」

（伊勢大神楽・山本勘太夫さん）
「私たちも顔を見せて安心させたいのと、私も岡山の人の顔を見て安心する。来年何があってもまた皆さんと会えたら幸せ」

山本さん一行はこのあと三重に戻り、大晦日に再び旅に出るということです。