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2022.07.04

がんばろう真備…西日本豪雨から4年 98歳女性が筆に込めた思い【岡山・倉敷市】

西日本豪雨から7月6日で4年を迎えます。倉敷市真備町に、町の復興を応援する看板の文字を書いた女性がいます。御年98歳!女性の思いを取材しました。

力強く立ち上がり筆を走らせるのは、倉敷市真備町に住む加藤久子さんです。

(加藤久子さん)
「(年はおいくつに?)98歳です」

シルバー人材センターから依頼される、看板の文字やあて名などを書く仕事を続けています。加藤さんが孫と暮らす自宅は、4年前水につかり、大切にしていた筆も泥に埋まりました。

(加藤久子さん)
「ばい菌があるから持って帰ったらいけないと言われたが、この筆だけは内緒で持って帰った。これがあったから頼まれた時に書けた」

この筆を使って、真備町の復興を応援する看板の文字を書きました。【がんばろう真備】

(加藤久子さん)
「気分的には水害に会った時よりももっとやりたいことがいっぱい、足と耳が悪いが手と口は良い」

被災から4年。町では復興が進んでいます。

(加藤久子さん)
「小田川と高梁川の合流地点を車で乗せてもらって見たが、今工事ができているから今度は大丈夫だと思っている」

加藤さんは、どんな困難や挫折も必ず再起できると信じてきました。98歳になった今もその思いは変わりません。

(加藤久子さん)
「人生は良い事と悪いことがいざないあって、最後はこうして幸せだなとありがたいと思っている。ありがたいこと」

加藤さんの書く一文字、一文字は、きょうも町の復興を後押ししています。