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修学旅行生ら168人が犠牲となった紫雲丸沈没事故から66年 西方寺で法要【香川・高松市】

2021.05.11

修学旅行生ら168人が犠牲となった紫雲丸沈没事故から66年 西方寺で法要【香川・高松市】

高松市沖の瀬戸内海で修学旅行生ら168人が犠牲となった旧国鉄の宇高連絡船、紫雲丸の沈没事故から5月11日で66年を迎えます。慰霊碑のある高松市の寺で慰霊式が行われました。

高松市の西方寺では毎年、事故が起きた5月11日に法要を行っています。

新型コロナウイルスの感染拡大で2020年に続き遺族らは参拝を見合わせ、住職など数人で犠牲者を追悼しました。

高松市と玉野市を結ぶ宇高連絡船の「紫雲丸」は1955年5月11日、濃い霧に覆われた高松市の女木島沖で貨物船と衝突し、沈没。小・中学校の修学旅行生など168人が犠牲となりました。

坂出市沖の瀬戸内海では半年前に、修学旅行中の小学生らを乗せた小型船が沈没する事故があったばかりで、川田邦博住職は紫雲丸事故の教訓を後世に伝える大切さを訴えます。

(西方寺 川田邦博住職)
「一度事故を起こしてしまえば、待ったなしで命を失ってしまうこともある。念には念を入れて気を付けて運航してもらえれば、紫雲丸の事故が教訓になるのではないかと思っている。」

瀬戸大橋が建設されるきっかけにもなった事故から11日で66年。海の安全を守るためにも、事故の記憶をいつまでも語り継ぎたいものです。