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2020.12.22

被害女性が激白!巧妙化する特殊詐欺の手口とは【岡山】

岡山県の2020年の特殊詐欺の被害額が5億円を超え2019年の2倍以上となりました。特に狙われるのがキャッシュカード、被害にあった女性が語るその手口とは。

(被害者の女性は・・)
「人は信じないといけないけど、信じられなくなって。その時の上手な電話の仕方とか、あれは本当に参りましたね」

こう話すのは倉敷市で一人で暮らす80代の女性です。
2020年10月下旬、女性の自宅の固定電話に銀行員をかたる男から電話が掛かってきました。

(ナレーション)
「今持たれている通帳やキャッシュカードは使えません。交換する必要があります。これから当行の職員を行かせます」

この一本の電話にはある特徴がありました。

(被害者の女性は・・)
「なかなか電話を切ってくれないんですよ。いろいろ話をして。電話を切らずに(玄関の)ブザーが鳴ったら渡してくださいって言うんですよ」

電話はつないだまま。
しばらくして自宅のインターホンが鳴ると玄関先には電話とは別の銀行員と名乗る男が立っていました。

(被害者の女性は・・・)
「背広を着て、普通のような。鞄を持っていて。来られたから、カードを向こうから持ってきて、そこで渡してから・・おかしいなと思って」

その後、「不審な男から配車依頼がある」とタクシー会社が警察に通報。
男は女性からキャッシュカード1枚をだまし取ったとして駆け付けた警察に緊急逮捕されました。女性は現金を引き出されずに済んだのです。

(被害者の女性は・・・)
「後から考えたら、何で言われた時に振り切らなかったんだろうなと今は思うんですけど、その時にはその道に入って吸い込まれてしまうんですね。こわいですね。上手いことよくしゃべってするんですね、詐欺の方は本当に」

2020年の県内の特殊詐欺の被害件数は98件、被害額は5億円を超えています。

手口として多いのは「預貯金詐欺」や「キャッシュカード詐欺盗」といったキャッシュカードを狙ったもので、全体の65%を占めています。

県警は留守番電話機能を活用するほか「キャッシュカード」、「暗証番号」などの話が出たらすぐに電話を切り警察に相談するよう呼びかけています。