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海洋汚染で問題のマイクロプラスチック…フランスの環境団体が実態調査へ【香川・三豊市】

2020.11.04

海洋汚染で問題のマイクロプラスチック…フランスの環境団体が実態調査へ【香川・三豊市】

新たな海洋汚染物質として問題となっているマイクロプラスチックは瀬戸内海にも影響を及ぼしているのか。フランスの環境団体がその実態を調べるため三豊市で調査を始めました。

浜辺に落ちているペットボトルやプラスチックの容器。

誰もが使うものですが深刻な海洋汚染につながっているとされています。瀬戸内海に浮かぶ三豊市の粟島です。

10月30日、環境の研究や教育を行うフランスの団体タラオセアンと国内の大学で作る海洋研究機構ジャンビオがマイクロプラスチックの汚染状況を調べるため砂浜の砂を採取しました。

(前川裕喜記者)
「マイクロプラスチックはこうしたプラスチック製品が波にもまれ日に当たり少しずつ小さくなり非常に細かくなったもの。それを魚が食べて生態系への影響があるとされる」

5ミリ以下とも言われるマイクロプラスチック。

海に流れたプラスチックごみのなれの果てです。国内では汚染の調査が進んでおらず両団体は2022年まで全国各地で調査を展開します。

その後、結果を公表する予定ですが、すでに深刻な汚染を確認したと言います。

(研究者 アゴスティーニ・シルバン博士)
「すべてのサンプルにはプラスチックが入っている。きれいなビーチや海にでもプラスチックが入りそのコントラストを残念に思う」

またタラオセアンは瀬戸内国際芸術祭で環境問題をテーマにした粟島を日本での研究や教育の拠点とすることを決めていて、今回の調査は活動の第一歩としています。

(タラオセアン パトゥイエ由美子さん)
「まだマイクロプラスチックの研究は世界でも日本でも少ないのでやっていきたい
いろんな人に環境問題を知ってもらう良い機会だと思う」

きれいに見える瀬戸内海も汚染されているかもしれない。
今回の調査はプラスチック製品を使う私たちに新たな気づきを与えてくれそうです。