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どう乗り切る!? 延期や中止が相次ぐ修学旅行…宿泊施設はキャンセルによる大打撃【岡山・総社市】

2020.08.20

どう乗り切る!? 延期や中止が相次ぐ修学旅行…宿泊施設はキャンセルによる大打撃【岡山・総社市】

延期や中止が相次ぐ修学旅行です。気を揉んでいるのは学校や子供だけではなく受け入れる側も。総社市の宿泊施設はキャンセルによる打撃に頭を悩ませています。

見せてもらったのは、宿泊予約の状況です。
9月から春にかけてキャンセルの文字が。

(国民宿舎サンロード吉備路 宮本憲忠 営業係長)
「キャンセルが相次いで大変厳しい状況です」

ここは総社市の国民宿舎、サンロード吉備路です。
万全の感染防止策を取り地元の人を中心に客足も戻りつつありますが、ある団体のキャンセルに頭を悩ませていました。

(修学旅行生 出発)
「行ってきま~す。ばいばーい!」
  
その団体とは、修学旅行。
多くの小中学校で延期や中止が決まり、サンロード吉備路でも秋に宿泊を予定していた78校のうち21校が中止、残る多くも中止か延期か、態度を決めかねています。

この施設があるのは総社市の南東部、近くには備中国分寺や古墳群があり、四国や関西圏から年間2000人を超える児童を受け入れています。昭和の中頃に全国で作られた国民宿舎は安価で、手軽に利用できることから修学旅行や学生団体の利用も多い施設です。

秋の宿泊のうち6、7割を修学旅行が占めるというこの施設、ここまでのキャンセルは開業以来初の事態です。1泊1万2000円で絶品グルメが味わえる県民限定のプランを用意するなどしてこの状況を乗り切ろうとしています。

(国民宿舎サンロード吉備路 宮本憲忠 営業係長)
「修学旅行は一生の思い出になります。お子さんの笑顔あふれる状況がまた見られるといいなと思います」

子供たちの元気な声が再び響く日はいつか。
受け入れるこの場所は静かに待っています。