OHK 8Ch

  • LINE友だち追加
麦わら帽子 今年は異変 生産ピークを迎えるも…【岡山・笠岡市】

2020.05.29

麦わら帽子 今年は異変 生産ピークを迎えるも…【岡山・笠岡市】

夏の定番、岡山県が全国トップレベルのシェアを誇る麦わら帽子。この時期、生産のピークを迎えるはずですが2020年は事情が違います。笠岡市の老舗製帽会社を取材しました。

創業120年以上の歴史を誇る、笠岡市の石田製帽。洗練されたフォルムと被り心地にこだわる帽子は従業員26人が伝統の技術で、ひとつひとつ手作業で仕上げていきます。夏本番を前にこの時期、出荷作業のピークを迎えているはずでした。

(森夏美アナ)
「こちらの石田製帽はコロナウイルスの影響で約1か月、休業を余儀なくされました。現在は、従業員の皆さんが急ピッチで作業を行っています」

感染拡大防止のため、5月17日まで約1カ月間、生産を停止。出荷先の首都圏の百貨店なども軒並み休業したため、期間中はオンラインのみの販売でした。緊急事態宣言が解除された現在は少しずつ注文が増え始め徐々に活気を取り戻しつつあります。

高品質でおしゃれだとファッションアイテムとしても人気の高い麦わら帽子。カラーバリエーションも増える中、2020年のトレンドはずばり「原点回帰」!麦わらの風合いを生かした昔ながらのデザインがSNS映えすると、今、若い世代を中心に注目を集めているそうです。

(石田製帽 石田琴路さん)
「気分転換で外の空気を吸うだけでもちょっと気持ちも明るくなると思う。その際には日差しも強くなってくるので、帽子を被って心が明るくなれば。そのお手伝いが出来ればと思う」      

熱中症対策だけでなくおしゃれアイテムにもなる麦わら帽子。生産のピークは8月中旬まで続き、全国の百貨店や専門店などに出荷されるということです。