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火災の背後に電気あり 時間差で被害拡大 阪神淡路大震災の教訓【備えのツボ 岡山・香川】

2023.01.18

火災の背後に電気あり 時間差で被害拡大 阪神淡路大震災の教訓【備えのツボ 岡山・香川】

備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今週は阪神淡路大震災の教訓をお伝えしています。1月18日は地震火災の原因に迫ります。

(防災士 小林宏典記者)
「どこの家庭にもあるコンセント、地震火災の備えはこの電気がカギを握っています」

■「火災の背後に電気あり」
ツボ1
阪神淡路大震災では、同時多発的に大規模な火災が発生しました。出火原因が明らかな139件の火災のうち、落下した可燃物が電気器具に触れたり、破損した電気コードが出火したりする電気関係の火災が6割を占めました。
ツボ1b
■「時間差で被害拡大」
ツボ1c
電気関係の火災ですが、ある特徴があります。それは地震の直後より、時間差での出火が多いことです。

電気火災の発生件数を時間別にしたグラフです。地震発生後15分以内に15件、1時間から2時間までは9件ですが、3時間以降は19件と最も多くなりました。
ツボ2
時間差で出火する理由は停電が関係しています。地震による停電が復旧したタイミングで、破損した電気器具に電気が通り出火するケースが多く報告されています。時間差での出火は住人が避難した後になるため、発見が遅れるケースが多く、延焼を拡大させる要因となりました。
ツボ2b
そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。地震火災の背後に電気あり、各家庭で電気器具の防火対策を進めることが地震火災を防ぐ重要なカギとなります。
ツボ3