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【終盤情勢】参院選香川選挙区 1議席をめぐる”8人それぞれの戦い”【香川】

2022.07.07

【終盤情勢】参院選香川選挙区 1議席をめぐる”8人それぞれの戦い”【香川】

7月10日投票の参議院議員選挙。香川選挙区は、野党共闘が崩れ、1議席をめぐり過去最多の8人が立候補しています。

共産党新人の石田真優さん(40)は市民活動などを経て今回が初めての国政選挙挑戦です。演説には初々しさが残るものの、精力的に県内全域を回り浸透を図ります。「就職氷河期世代」の40歳。働く世代への対策を訴えています。

(石田真優候補)
「時給を1500円に一律に引き上げる。まずこれが重要。雇用は正社員が当たり前。8時間働けば普通に暮らせる社会。何としても実現させたい」

党が掲げる平和路線を訴えるため、党本部からは、小池晃書記局長も香川入りしました。

(共産党 小池晃書記局長)
「ウクライナを見てほしい。戦争のもとであらゆる自由が奪われている。あんな日本にしてはいけない。戦前のような日本にしてはいけない。1940年大政翼賛会に合流しあの侵略戦争を支える側にみんな回っていった。今、日本の国会で再び翼賛体制のような動きが進みつつあるのを非常に危惧している」

(三谷祥子候補)
「玉木雄一郎先生を思う支援の気持ちを私、三谷祥子にも配るようお願いする」

衆議院香川2区選出で国民民主党の玉木雄一郎代表が擁立した新人で弁理士の三谷祥子さん(55)。選挙への挑戦は初めてで、親しみやすいキャラクターを前面に出して浸透を図ります。日本の技術力を支える人材育成を訴えます。

(三谷祥子候補)
「知識、技能、経験を身に着けて社会に出ればみんなが活躍する。企業が収益を上げれば私たちの給料が上がる。そしてまた人材育成に金を使える。この繰り返しで豊かな日本をつくる」

与党の新年度予算案に賛成し与党へ歩み寄る国民民主党。野党共闘を解消した玉木代表は自らの地盤の香川2区を中心に理解を求めます。

(国民民主党 玉木雄一郎代表)
「我々は反対するだけではなくて具体的な政策の提案をし、一個一個実現につなげている。衆議院参議院で23人しかいないので政府や与党に対する交渉力や押し込む力が足りない。だからこそ今回の参院選で力を貸してほしい」

衆議院香川1区選出で立憲民主党の小川淳也政調会長が擁立した新人で元土庄町議の茂木邦夫さん(35)。2人の子供を持つ親として少子化対策を訴えます。

(茂木邦夫候補)
「子供の数が減っていく。人口が減っていく。この地域、経済、社会を支える人がいなくなる。少子化の課題を子育て現役世代の一人として訴えたい」

過去2回の参院選で野党共闘を進めてきた小川政調会長。同じ旧民主党の流れをくむ国民民主党の方針転換で共闘が実現せず、今回は独自候補を擁立しての戦いです。

(立憲民主党 小川淳也政調会長)
「どうぞ私たちに、当たり前だと思うことを当たり前に進めていく、そんな力を私たちに与えてほしい」

(茂木邦夫候補)
「8人の候補にスポットライトを当てすぎ。茂木邦夫のような小川さんのような誠実なまっとうな政治家を出したい。こういう候補を勝たせなければ誰が困るか。ここにいる皆さんが困る」

2021年の衆院選で日本維新の会が香川1区に擁立した新人で元国会議員秘書の町川順子さん(63)。香川では、2度目の国政選挙挑戦です。子育ての経験から子供を産みやすい社会保障環境の改革を訴えています。

(町川順子候補)
「ベーシックインカムというのは0歳からお年寄りまで国民全員に毎月最低保障の約7万円を支給する社会保障制度。子供が増えれば増えるほど家計が楽になる。古い社会保障制度を抜本的に変えていけるのは日本維新の会だけ」

知名度はまだ低く高松市中心部の演説でも集まる人はまばら。党は四国での党勢拡大を狙っていて、馬場伸幸共同代表も香川入りし保守票の切り崩しを図っています。

(日本維新の会 馬場伸幸共同代表)
「行財政改革を積み重ねてきた。その他にも将来への投資を大阪でやってきた。自民党をこれ以上勝たせても何の得もない。自民党をぴりっとさせる政党を育ててほしい」

(磯崎仁彦候補)
「香川県の選挙区では選択肢は一つしかない」

岸田政権のスポークスマン、官房副長官として抜群の知名度を誇る自民党現職の磯崎仁彦さん(64)。選挙期間中の半分は公務で地元を空けますが、経済、外交、安全保障政策など政権の実績をアピールしています。

(磯崎仁彦候補)
「今回のG7のサミットは世界が岐路に立つ中でロシアのウクライナ侵略への対応に加えて物価対策を含む世界経済、インド太平洋などの地域情勢、気候変動、食糧安全保障などの課題について率直に議論を行いG7として結束し力強いメッセージを発信することができた」

党の大物は招かず、公務の合間には香川に帰り、地域や企業で個人演説会を開いて、票固めを確実に行っています。

(磯崎仁彦候補)
「岸田政権が香川県でどれだけ信任があるのか。これを測る選挙だと理解して応援してほしい」

(池田順一候補)
「NHK党はスクランブル化を目指していて、見ない人は受信料を払わないでいいようにしたい」

NHK党が擁立した新人の池田順一さん(41)は選挙活動を行わずポスターなどで訴えます。

諸派新人の小林直美さん(48)は既存の政治を変えるため政治参加を街頭で呼びかけているほか、諸派新人の鹿島日出喜さん(78)は憲法の改正などを街頭で呼びかけてます。

8人が乱立した香川選挙区、7月10日の投票に向け選挙戦はいよいよ最終盤を迎えます。