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岡山放送

2020.11.12

保護期限なし「オリーブの家」…DV被害者が身を寄せるシェルターの現状と課題【岡山・津山市】

DVやストーカーなど「女性に対する暴力をなくす運動」が11月12日から始まりました。2020年はコロナ禍の外出自粛の影響でDVの相談件数が増え国も対策に乗り出しています。DVの被害者が身を寄せるシェルターから見えた現状と課題とは。

(認定NPO法人オリーブの家 山本康世理事長)
「とてもじゃないけどその辺のものをかき集めて持ってくるというのが多い、一番ひどかった人はサンダルだけで出てこられた方がいた」

恐怖や不安に怯えるDV被害者が、ゆっくり眠れるようにと防音加工した部屋です。岡山県内のほか愛知や愛媛にも構えるシェルターは、ほぼ満室が続いています。布団などの生活用品の他に、地域の人や支援者から寄付される食料なども提供されます。

津山市に事務所を持つ認定NPO法人、「オリーブの家」。

DV被害者の保護や相談、貧困母子家庭などの支援を行ってきました。
理事長の山本康世さんです。山本さんの本来の仕事は心理カウンセラー。
多くの女性たちの悩みを聞いてきました。

(山本康世理事長)
「枠を超えないと助けてあげられないという方が非常に多くなった、分かってきた」
「その時に私に何が出来るだろうと考えてDVやストーカーや虐待から、まずは環境を変えていただくことが一番じゃないかと」

2020年春から「オリーブの家」に寄せられた相談件数は倍増しました。
保護依頼も緊急事態宣言が解除された後、6月と7月は一気に増えました。

(山本康世理事長)
「お子さんが学校に行けなくなり学校が閉鎖されて、行けなくなってお母さんが仕事に出られなくなったりお父さんが仕事失うことになったり、もともとDVがあった環境に追い打ちをかけて我慢していたのが我慢できない状況に陥ったというのが多かった」

こうした被害者が相談しやすいようにと、国は10月から、全国共通短縮ダイヤルを設けるなど対策を打ち出しました。

コロナ禍のDVは、社会問題となっています。

感染拡大の不安の中も、クラウドファンディングなどで資金を集めながら活動を続けたオリーブの家には、今も、毎日のように相談や保護の依頼が入ってきます。

(電話)
「すみません、ちょっと電話もしもし分かりました」

警察から、被害者の女性の話を聞いてほしいとの依頼でした。

(電話)
「精一杯サポートします、私からお話聞きますね」

オリーブの家には、自治体が設置するシェルターのような保護期限はありません。
被害者が自立するか、行く場所が決まるまで支援は続けられます。

(山本康世理事長)
「声をあげること。もっともっとみんな言おうよという社会を作っていかないといけない」
「誰かに助けてっていう声をあげてくれたらそこからつながってサポートができる」
「DVかどうかわからない」

相談や被害者本人だけでなく知り合いや友人からの相談もオリーブの家では受け付けます。
その声を聞いてくれる人はいるのです。