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2020.10.29

テーマは「災害から命を守るために」専門家が市の関係者らに講演【岡山・倉敷市】

激甚化する災害から命を守るためには何が必要なのか。そんなテーマの講演が10月29日、西日本豪雨の被災地倉敷市で行われました。専門家が強調したのは「災害に主体的に向き合うこと」です。

(東京大学大学院 片田敏孝特任教授)
「理由なんかいらないんです。事情なんか関係ないんです。水が来た時そこに人がいるかいないか。あなたがちゃんと対応していたかどうかのみがあなたの安全を確保できるかということ。言い訳無しなんです。相手は自然ですから」

強い口調で語るのは、災害情報の伝達や防災教育などが専門の東京大学大学院、片田敏孝特任教授です。片田さんは、マスクの着用が定着するなど多くの人が自分の問題としてとらえた新型コロナへの対応を例に挙げ、頻発する災害についても自分の命に関わる問題だと考える必要があると話しました。

(片田特任教授)
「あなたの対応がどうだったのかという主体性を求めると方向にしか行きようがないんです。自分が感染するかが自分の問題だと分かるんだけども災害についてはどこか甘えがあるように思うんです」

それを裏付けたのが9年前の東日本大震災です。

片田さんが防災教育に携わった岩手県釜石市では、小中学生のほぼ全員が津波を逃れ「釜石の奇跡」と呼ばれました。

(片田敏孝特任教授)
「どういう地域なのか、どう命を思い合える社会なのか。何でもかんでも役所に言うような主体性のない社会をどう転換していくかが自分の命を守ることにつながるんだと思います」

講演は人口20万人以上の全国60の市が集まる中核市サミットの中で行われ、各市の関係者ら約300人が耳を傾けました。

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