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災害や犯罪に迅速に対応!岡山県警新庁舎の内部とは【岡山】

2020.09.28

災害や犯罪に迅速に対応!岡山県警新庁舎の内部とは【岡山】

岡山県警察本部の新しい庁舎が完成し10月1日から業務が始まります。多様化する災害や犯罪により迅速に対応するため、60年以上過ごした古い庁舎から引っ越します。

(中島悠希 記者)
「これまで岡山県警は岡山県庁の西庁舎と本庁舎の西側に入っていた。新庁舎はその隣に完成」

新庁舎は、地上13階、地下1階建てで延床面積は約1万9800平方メートル。震度7クラスに対応した免震構造で、総事業費は、約123億円です。岡山県警の38部署のうち28部署が入ります。

次々と運び出されるロッカーなどの荷物。

8月末から始まった引っ越しは10月1日の移転完了に向け佳境に入っていました。これまでの警察本部は岡山県庁の西庁舎と本庁舎の一部に入居するという、いわば間借り状態でした。多くの人が出入りするため捜査情報の管理などセキュリティーが課題となっていました。

そうした課題を解決する新庁舎への引っ越し。
職員も特別な思いで臨んでいます。

(岡山県警総務課 松原貴光広報官) 
「63年間、私たちの先輩がここで汗水流してきた場所なので感慨深い。引っ越し作業は大変だったが1日も早く通常業務ができるようにして県民の皆さんのために頑張りたい」

岡山県警のトップを務める本部長の執務室。歴代の本部長が大切に保管してきたこんなものもお引っ越しです。

警察のシンボル、桜の代紋とその横には「岡山県警察」と描かれた旗。年に数回、重要な式典でしか使わない旗を傷つけないよう大切に運んでいきます。

新庁舎では、これまで市内に分散していた通信指令室など6つの部署を集約し、より緊密な連携がとれるようになりました。こうした中、今回、新設されたのが大規模災害や重大犯罪が起きた時の拠点として情報が即座に集まる最新システムを備えた「総合指揮室」です。

総合指揮室の設置により110番を受理する「通信指令室」と事故や渋滞情報を処理する「交通管制センター」からの情報が速やかに一元化され適切な人員配置や迅速な指示・命令が可能になるといいます。

(岡山県警会計課 渡辺巧課長)     
「緊密な連携が可能となりました。重大事件・事故や大規模災害発生時も治安・災害対策の拠点として十分機能を発揮できる」

最新のシステムを備えた岡山県警の新庁舎、県民の安全・安心を守る新たな拠点での業務は10月1日から始まります。