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周りの助けが必要です!災害弱者の逃げ遅れをどう防ぐ?倉敷市真備町で防災避難訓練【岡山・倉敷市】

2020.09.01

周りの助けが必要です!災害弱者の逃げ遅れをどう防ぐ?倉敷市真備町で防災避難訓練【岡山・倉敷市】

防災避難訓練が西日本豪雨の被災地、倉敷市真備町で行われました。

避難する人の車がやってきたのは、倉敷市真備町にある仮設住宅団地です。避難者は精神障害者。周りの助けが必要です。これは町内の福祉施設などでつくる真備連絡会が行った避難訓練の様子です。

新型コロナの感染拡大で避難場所の利用人数も制限される中、団地の空き部屋の活用も期待されています。訓練ではその部屋の広さは十分か、そして十分な部屋がなかった場合にも備え車中泊の注意点などを確認しました。

訓練の大きな狙いは、地域ぐるみで災害弱者の避難を助けることです。
2018年の西日本豪雨で真備町で犠牲になった51人のうち約9割が高齢者で、身体障害2級以上や要介護3以上といった重度の要支援者も1割以上いました。そうした人たちの逃げ遅れを防ごうと、地元のまちづくり団体も訓練に参加しました。

(二万地区まちづくり推進協議会 神崎均会長)
「みんなが無事に逃げられるよう、システムづくりをいっぺんにはできないので少しずつやっていきたい」

(主催した真備連絡会 多田伸志さん)
「要援護の人たちを置いてけぼりにしない町に少しずつなっていく。その第一歩が始まったと感慨深い」

9月1日は防災の日。
大切な命を守るために自分自身、そして地域全体にも目を向ける機会です。