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国産の生ライチは高級品!栽培研究が本格化【香川・高松市】

2020.07.15

国産の生ライチは高級品!栽培研究が本格化【香川・高松市】

中国料理などで使われる果物のライチはほとんどが一度冷凍することで味が落ちているのをご存知ですか。そこで、ライチを栽培し生のまま出荷しようという研究が高松市で本格化しています。

(報告 前川裕喜記者)
「こちらが生のライチです。皆さんが想像するライチは茶色だと思うがそれは冷凍したからで本来の色は鮮やか」

冷凍との違いは見た目だけではありません。まだ研究段階ですが、糖度を測ってもらいました。

(四国総合研究所アグリバイオグループ長 工藤りかさん)
「(糖度は)17.8。20くらいの果実もあった。冷凍ものは(糖度は)低い」

四国電力のグループ会社、高松市の四国総合研究所です。2015年から香川大学と共同で栽培を始め、農業用ハウスで植物の抵抗力を高めるLED照明などの独自技術を使うことにより、2020年初めて実が付きました。

ビタミンが豊富で美肌効果もあるとされるライチは熱帯や亜熱帯が原産で99%が輸入されています。傷まないように冷凍状態で運ばれるため本来の味や見た目は損なわれます。熱帯と比べ気温が低い国内での栽培は難しくわずかながら出回っている国産の生ライチは1粒1000円弱で取引される高級品です。

(四国総合研究所アグリバイオグループ長 工藤りかさん)
「ライチに関心を持って育ててみたいという人に技術を提供したいこれから人気も出てくると思うので広がっていくビジネスの可能性もあると思う」

会社ではさらに研究を重ね、農業分野への事業拡大を狙います。絶世の美女、楊貴妃も愛したというライチの本当の味を楽しめる日はそう遠くなさそうです。