社会の様々な分野で功績があった人に贈られる秋の叙勲の受章者が発表され、岡山では７１人が選ばれました。このうち、岡山市に本社を置く食品機械メーカー、フジワラテクノアートの社長、藤原惠子さんは旭日単光章を受章しました。

（フジワラテクノアート社長　藤原惠子さん）
「うれしいという気持ちと感謝の気持ちでいっぱい」

１９３３年に創業したフジワラテクノアートは、しょう油やみその製造に欠かせない「麹」を作る機器で国内８割のシェアを誇るトップメーカーです。藤原さんの祖父が創業者で、父親、そして夫が事業を引き継いでいましたが、夫が事故で急死したため、２００１年に専業主婦だった藤原さんが５代目の社長に就任しました。

（フジワラテクノアート社長　藤原惠子さん）
「父は海外営業を展開した。夫である前社長は技術を会社に残した。私は両方何もできないので、子育ての経験をいかした社員の働きやすい職場づくりに注力した」

藤原さんは、役員も社員と同じフロアで机を並べ仕事し、お互いを助け合う職場環境づくりに力を入れてきました。

（フジワラテクノアート社長　藤原惠子さん）
「日本の誇るべき発酵というものを世界にもっともっと展開していかなければならないと思っている」