太平洋戦争末期の沖縄戦などで犠牲になった人たちの名前が刻まれている、沖縄県にある石碑「平和の礎」に、岡山・香川出身の１１人の名前が新たに追加されることになりました。

沖縄県糸満市の平和祈念公園にある「平和の礎」は、沖縄戦などで亡くなった人たちを追悼し恒久平和を願うもので、軍人、民間人を問わず２４万人あまりの名前が刻まれています。

今回追加されるのは、岡山出身の９人と香川出身の２人で、沖縄県内で追加される名前を刻む作業が行われています。

岡山出身の９人のうち８人は、軍に徴用された民間船の乗組員で、那覇市在住で遺骨収集のボランティアを続けている南埜安男さんらの調査で分かったものです。岡山県がほかの１人と合わせて沖縄県に申請した結果、９人の追加刻銘が決まったもので、岡山出身者の追加刻銘は１２年ぶりです。

「平和の礎」には現在、岡山出身の１８３８人、香川出身の１３９４人の名前が刻まれています。沖縄県では６月２３日の慰霊の日までに追加刻銘の作業を終えることにしています。