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2023.06.15

コロナ禍で大学生の収入減少…地方大学ならではの「無料野菜スタンド」で生活支援【岡山・津山市】

学生の食生活を支援しようと、無料で野菜を配る取り組みが津山市の大学で行われています。地域との交流にも一役買っているようです。

(野菜をもらう学生)
「おコメおコメきゅうり♪」「もらっていいですか?いただきます!」

コメや、キュウリ、キャベツなどの新鮮な野菜も並びます。津山市の美作大学で定期的に開催されているのは、その名も『無料野菜スタンド』です。

(学生は…)
「ホイコーローに使う。タダでもらえることが魅力。たくさん頻繁に置いてあるし」
「めっちゃ助かっている。いつも季節ごとの野菜をもらっている」

この取り組みは、規格外で販売できない野菜を捨てるのはもったいないと、地元の農家が提供してくれたことをきっかけに、2010年から始まりました。

全国大学生活協同組合連合会が行った調査によりますと、コロナ禍で親元を離れて暮らす大学生の収入は減り、1ヵ月の食費も1割ほど減少。厳しいやりくりがうかがえます。

美作大学の学生は約7割が県外出身で、学生たちを支援しようと、2021年から美咲町など地域との連携を強化。今では無料野菜スタンドを年間50回以上、開催しています。この日は美咲町の農家が前日に収穫した新鮮な野菜を持ち込み、学生に直接配布しました。

(農家は…)
「ちょこちょこ取りに来た学生とその辺の会話に混じって話したりした。今日みたいに笑顔で食べてもらえたらうれしい」

(美作大学 鵜崎学長)
「おすそ分けが文化。都会の学校ではできない。地方にある大学の、地域の人とつながった大学の在り方と関係している」

美作大学はこの取り組みを通じ、地域との交流をさらに促進したいとしています。