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岡山放送

2023.06.09

西日本豪雨で壊滅的被害の田んぼを祖父から引き継ぐ…コメ作り続ける孫兄弟の思い【岡山・倉敷市】

西日本豪雨から5年、倉敷市真備町のいまをお伝えする「ふるさと明日へ」。壊滅的な被害を受けた田んぼを祖父から引き継ぎ懸命に守るきょうだいがいます。その思いを取材しました。

真備町川辺地区に広がる田んぼ。田植えをするのは横溝竜也さんです。

(横溝竜也さん)
「今までは苗も下手で。今年5回目だが今年の苗はまとも」

会社員のため農作業ができるのは休日だけですが横溝さんには心強いメンバーが…。弟や妹、その家族が各地から集まり田植えは家族総出です。

(横溝竜也さん)
「これが被災した時の田んぼ。普通じゃあり得ないものが流れてきて衝撃的だった」

5年前の田んぼの写真です。浸水し家具が流れ込むなど大きな被害を受け農機具も全滅しました。当時田んぼを管理していたのは、祖父の晴通さん。真備町で生まれ育ちこの場所で長年コメを育てていました。

(横溝竜也さん)
「結構几帳面で、苗は際が植えられなくてもういいかと普通はなるが、そういうところまで植えたり」

自宅が2階まで浸水しみなし仮設住宅での暮らしを余儀なくされた祖父。幼い頃から近くでコメ作りを見てきた横溝さんは被災の翌年きょうだいとともに祖父の田んぼを受け継ぐことを決めました。

(横溝竜也さん)
「じいちゃんがやっている姿を見ていたら僕の世代途絶したくないと。誰一人やりたくないと言わなかった」

孫たちの姿を見て喜んでいたという祖父は3年前、亡くなりました。

(横溝竜也さん)
「くやしかった。せっかくなら(真備町に)帰してあげたかった(Q:それまでずっと真備だったのに)そうなんですよ」

今では、きょうだいの子供たちも一緒に田んぼを守っています。

(横溝竜也さん)
「うれしそうにしていた、僕らがやっているのを見て。ずっとやっているよと、途絶さず頑張っていると伝えたい」

被災から5年…。復活した田んぼで今年も力強く稲が育っています。