知って得する香川の豆知識を紹介する「さぬきのプラス」。県特産のあるものを与えて養殖したサーモンの出荷が４月から始まります。新たな県産ブランドにと期待が寄せられています。

（中村香月記者）
「東かがわ市の養殖場です。なかでは４、５０センチほどのサーモンが泳いでいますが、実はこれらのサーモン、香川の特産品のあるものを食べて育っているんです」 東かがわ市の安戸池にある服部水産の養殖場です。 （服部水産　服部秀俊代表取締役）
「餌の成分は、魚粉という魚を粉にしたものが４０％程度入っているが、実はその中に、オリーブの葉を粉末にしたものを一緒に混ぜて与えている」 餌に混ぜられていたのは、香川県特産のオリーブの葉。 その餌で育ったのが「オリーブサーモン」です。 県では４年前からオリーブサーモンの試験養殖を行っていて、２０２４年から本格的な出荷に乗り出しました。オリーブを餌に混ぜた魚の養殖は、ハマチ、ブリ、マダイに続き４種類目となります。 県によりますと、現在は県内６つの業者がオリーブサーモンを養殖していて、４月中旬から５月にかけて約８０トンの出荷を見込んでいるということです。

オリーブサーモンは、適度な脂とコラーゲンが多く含まれているのが特長で、刺身で食べるのがおすすめということです。 （中村香月記者）
「それでは新鮮なサーモンをいただきます。歯ごたえがしっかりしていて、噛めば噛むほど中からまったりとした甘みが出てきて非常においしいです。箸が止まらないですね」

オリーブの餌で育った魚は、「オリーブシリーズ」として人気が高く、新たな県産ブランドにと期待が寄せられています。 （服部水産　服部秀俊代表取締役）
「いつ食べてもどこで購入しても同じ味がする魚づくりを目指している。オリーブサーモンという名前に変えたことで、もっと販路を広げて、需要が伸びていきながら生産量も増やしていきたいので、皆さんたくさん購入して食べてもらいたい」 さぬきで生まれた、さぬきならではのブランド品種、オリーブサーモン。出荷開始後は、県内外のスーパーや鮮魚店で販売されるということです。